前回の終わりに「次回はカメラ用品に付いて書くかも」と言ったな、あれは嘘だ。
difeetだ。
さて、なぜ今回カメラ用品のレビューをスルーしたかと言うと、最近Twitterで取ったアンケートの結果が意外と面白かったからなんだ。
ずばりお題は”フィギュアレビュアーに求めるポイントは?”
割りと軽い気持ちでアンケートを取ってみたんだけど、結果的に300票を超える投票があり、予想外の反応にdifeet本人が驚いたんだよね。
まずは投票していただいた方、リツイート・ファボして頂いた方に感謝を。
なお、今回用意した選択肢は4つ。
1、情報の速さ (画質度外視
2、レビュー写真のクオリティ
3、レビュアーの主観 (個人的見解や作例が多い、など
4、メーカーさんの紹介写真で十分
Twitterでは文字制限があるため書けなかったけど、順を追って考えてみようよ。
そしてテレビとかの「CM後に衝撃の結果が!」とかすごい嫌いだから、いきなり結果をあげちゃおう。
さぁ、どれが一番投票されたのかな?
はい。
ちなみにツイートでは、「なんとなく予想は付きそうだけど」と前置きしたんだけど、difeetが予想していた1位は…”情報の速さ (画質度外視” の項だったんよ。
レビューを見る人とレビューをする人の溝が少しだけ埋まった瞬間でもあるよね。 (そうでもない
ではこの結果を踏まえて、作例を交えつつ考察してみよう。
そして注意書きなんだけど、前提としてアンケートの結果が全レビュアー向けではないという事は気に留めて置いて欲しいよ。
「俺はフィギュア買って携帯で撮ってるだけで楽しいし、大きなお世話だっつーの」
と言う紳士ももちろんいるだろう。
ただ、フィギュア自体めちゃくちゃ売れるものでもないので、
「俺はレビューして、少しでもこのフィギュアが売れて欲しい! もっとこのシリーズ出て欲しいし!」
というスタンスでレビューを書いている人間(主にdifeet)向けなのかな。
とりあえず参考になれば幸いだよね。
Show timeだ
情報の速さ (画質度外視 |
さて、特に説明はいらないと思うけど、とりあえず文字数を稼ぎたいから書いてみよう。
先日レビューした李衣菜チャンを例に取ってみると。
【速報レビュー】本日アルターさんから発売された多田李衣菜を買ってきたので、開封しました。
パンツはライトブルーです。
綺麗ですね。
みたいのが最後まで続く感じ…かな…。
うおぉぉ何故か書いていて凄まじく恥ずかしくなってきた!
この場合、「とにかく誰よりも早く、発売したばかりのこの娘を撮ってみんなに見せたい! 情報は新鮮さが命!」という感じなのかな。
上の二枚はスマホでテキトーに撮ったんだけど、最近のそれは一昔前のコンデジを破壊するくらい性能がいいからね。
撮りようによっては、十分使えると思うよ。
何より手軽だし。
ところがどっこいアンケート結果を見ると、速報性はあまり重要視されていないという結果に。
フィギュアマエストロ達の眼は厳しいのだ…。
まぁ確かに、買うかもしれないモノは細部まで見たいもんね。
南無三!
レビュー写真のクオリティ |
お次は、”レビュー写真のクオリティ”。
最も投票数を集めているものの、次項の”レビュアーの主観 (個人的見解や作例が多い、など”とほぼ同等の投票数に注目なんだ。
本日アルターさんから発売された多田李衣菜を買ってきたので、開封しました。
パンツはライトブルーです。
綺麗ですね。
ちょっと小慣れたレビュアー風だね。
前述のスマフォで撮った写真と見比べると、確かに情報量は段違い。
背景に余分な情報がなかったり、何を見せたいかが明確であったり、見やすい画質であったり、見せたい所を見せているという点がポイントかな。
“パンツはライトブルーですね”という言葉通り、ちゃんとライトブルーになっているかも重要だ、マジだ。
南無三!
レビュアーの主観 (個人的見解や作例が多い、など |
前項とほぼ同票である、”レビュアーの主観 (個人的見解や作例が多い、など”の項。
個人的には、この項が一番重要だと思うんだ。
そう、写真と一緒に、あなた自身の感想を、あなたがどう思ったかを、あなた自身の言葉で書いて欲しいんだ。
序章:開封
今日発売となったアルターの多田李衣菜を迎えに行ったので、早速撮ってみようと思う。
封印テープを切り(もちろん手ではなく、カッターを使って)、箱から慎重に本体を取り出す作業。
一見なんの造作もない作業だが、この瞬間だけは何度経験しても心が踊る。
このわずか数秒こそ、新しいフィギュアを買ったものだけが手にすることの出来る、至福の時間と言っても過言ではないと思う。
焦らすようにゆっくり引き抜こうとするが、この手がそれを許さない。
産婆のように手慣れた手つき、且つ妥協のない正確な動きが、確実に多田李衣菜と外箱を分離させようとしている。
そして数秒の後────────
まるで根負けしたように、多田李衣菜はそのあられもない姿を、私の前に晒した。
その表情からは、羞恥心という感情を読み取ることができない。
あまりにも堂々としているので、むしろこちらが恥ずかしくなってくるくらいだ。
これが多田李衣菜、その人なのか。
美しい…。
何だこれ。
ちょっと変な方向に行っちゃったけど、これはこれで面白そう。
画質が悪い事すら気にも止めさせない謎の中二感。
というかもうレビューじゃねぇなこれ。
とりあえず言いたいことがわかってくれれば良しとしようよ。
南無三!
メーカーさんの紹介写真で十分 |
やっと最後まで来たね。
これはもうどうしようもない事なんだけど、やはりメーカーさんの写真紹介だけでは、知りたい情報を十分に得ることは難しいんだよね。
むしろ詳細な情報をそこまで公開してくれるメーカーさんは少ない、もしくは無いと思うし。
特にパンツとおっぱいね。
これはデコマスレビューやサンプルレビューまで降りてこないと、拝むこと能わずって感じなのかな。
だからこそ製品版のレビューでは、
こういう画を
こんな角度から
こんなに自由に撮ることも大切だと実感するんだ。
需要はある、そう信じる。
むしろメーカー様、原型師様には、「うわぁこんな見えない所まで造り込んでくれてありがとうございます!」という感謝の気持ちでいっぱいだよ。
個人的には、「公式では絶対に明かさないであろうキャラの下着の色がわかる」と言うのが一番うれしいよね。
南無三!
あとがき |
途中激しく脱輪しあらぬ方向に行っちゃったけど、なんとかあとがきまでたどり着くことができたよ。
久しぶりにレビューでもなく撮影でもない主題を取り扱ったけど、書いていてすごく面白かったね。
悪ノリとも言うね。
今回のアンケート結果で特に何も変わったりはしないんだけど、そんなに急いでレビューする事もないのかな、と思ったり思わなかったり。
総評:欲しいフィギュアを買って、楽しく写真が撮れたら最高じゃん
次こそはカメラ用品の話を…書けたらいいよね…。
コメント
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