How to フィギュア撮影:PLフィルターを使ってみようよ

フィギュア撮影のhow to記事
ゴールデンウィーク直前スペシャル!
difeetだよ!

さて、特にゴールデンウィーク直前だから何なんだと言われれば何でもないし、スペシャルを付け加えたからどうしたと言えば無言になるよね。
と言うことで、今回はちょっとお久しぶりにフィギュア撮影のHow to(みたいなもの)を書いてみようと思うんだ。

して今回のお題はそう、PLフィルターだよね。

difeetにとってはフィギュア撮影に欠かせないものだったりするし、また物撮りをする方々にとっても重要なマテリアルだったりしなくもなくもないかもしれないよね。
当然フィルターを持っていないフレンズも持ってるけどイマイチ使い方がわからないなんてフレンズもいると思うので、まずは「PLフィルターってなんぞや」という所から説明してみようよ。

なぜベストを尽くさないのか…!

PLフィルターってなぁに?

 

さて、詳しくはPLフィルターを販売しているkenkoさんやHAKUBAさんの商品ページを見てもらった方が早いんだけどね。
それではあまりに身も蓋もないので、ここAnalographicsがざっくりと説明してやるよ。

まずPLフィルターの”PL”、これは”Polarizing Light”の事で、”偏光“という意味なんだ。
したがってPLフィルターは時々、”偏光フィルター”とも呼ばれているよね。

そしてこのPLフィルター、先述したKenkoさんやHakubaさんを始めとするメーカーさんの他、最近だとAmazonオリジナルなんてのも出てきているんだ。
技術の進歩とともにバリエーションも増えてきていて、”薄型”や”撥水”、”低反射”などなどの機能を積んだ物も出てきているよ。
価格はレンズプロテクターと同じで、フィルター径の大きさに比例して値段もあがってくるよ。 (割引なしの参考価格での話で、Amazonだとこの限りではなかったよ)

Kenkoさんのサイズラインナップを例に出してみると、最小Φ37mm~最大Φ82mmまであるんだ。
これより小さい径の物も大きい径の物もあるかもしれないけど、需要の関係であんまり見ないよね。 (探したらあるかもね)

最後に余談だけど、例えばΦ77mmレンズを所持していて、一本だけ径がΦ72mmのレンズがあるとするよね。
たった一本のためにΦ72mm専用のPLフィルターを買うのも勿体無い…という場合には、ステップアップリングをおすすめするよ。

ステップアップリング

こちらがステップアップリング。
ご覧の通り、中身は何もない。
これは径の違うフィルターをつけるために装着するアクセサリーで、値段も数百円~でお財布にも優しいイケメンなんだ。
ただ、これを装着するとレンズフードが正面から装着できないなどのデメリットもあるので、ケースバイケースで使ってね。
ちなみにステップダウンリングもあるよ。

上記のフィルターや詳しい説明、アクセサリーなどのリンクは最後にまとめて張っておこう。
気になる効果は後述するにして、導入はこんな感じでいいかな?
では次行ってみよう。

PL? C-PL?

 
ようやくPLフィルターへの親睦が深まってきた所に、今度はC-PLという似たような名前のやつが。
前述したPLは”Polarizing Light”を意味するんだけど、C-PLとは”Circular-Polarizing Light”(サーキュラーPL)の事で、
円偏光“という意味なんだよね。
正直意味がわからない

「結局の所、PLかC-PLどっちを買えばええねん」という疑問には、ざっくりとC-PLを買いなさいと答えるよ。
difeetはフィルムカメラとかMF専用カメラとか使ったことがないので、申し訳ないけどよくわからない領域なんだ。
とりあえず難しいことは考えず、知識として頭のキャッシュに入れておくよ。

それでもとりあえず理由を知りたいという好奇心旺盛な猫ちゃんフレンズは、KenkoさんがPLとC-PLの違いに付いてQ&Aを設置しているので、参考までに読んでみるといい。

PLフィルターには、「サーキュラーPL」と普通の「PL」の2タイプがあると聞きましたが、詳しく違いを教えてください。 | ケンコー・トキナー
C-PL(サーキュラーPL)は通常のPLに1/4λ位相差板を組み合わせることで、...

と言うことで、今回の記事内で表記される”PLフィルター”とは”C-PLフィルター”を指すと思ってくれていいよ。
ではいよいよ、実際にPLフィルターを装着してその効果を視認してみよう。

まずは装! 着!

 
まずPLフィルター装着にあたっての注意点というか留意点。
“PLフィルターってなに”の項で実物を見てもらってもわかるように、フィルター自体はサングラスのように黒いんだ
参考までに装着前と装着後のビフォーアフターを作ってみたので、まずはそちらを見てみよう。
真ん中のカーソルを左右にぐりぐりすれば画像が切り替わる(はず)だよ。

どうだいわかりやすいだろう
もちろんフィルター装着前と装着後のカメラの設定は同じ。
つまり、装着するだけで露出が変わってしまうことがわかるんだ。
もし撮影の途中で、「ヤッベPL付け忘れた」と思って途中から装着する場合は、設定も一緒に見直すと吉なんだね。

レッツ偏光

さぁ、ではさっそくその効果を見てみよう。
フィルターを回してみると…


あぁっ! プリキュアが!
向かって左のモニターがあれよあれよと真っ暗になってしまったよ。
でも正面のテレビには全く変化が見られない。
もうちょっと回してみると…


あぁっ! うーさー…はいいか。

このように、フィルターの調整具合によって任意の場所の反射光を軽減する事ができるんだ
なお偏光の効き具合は反射光とフィルターの角度(=カメラの角度)によって変わってくるので、万能ではないんだよね。
詳しくは、こちらもKenkoさんのページに書いてあるので、より効果的に使いたい方は一読しておくといいよ。

PLフィルターでプロ並み写真が撮れる - 使いこなしガイド | ケンコー・トキナー
PLフィルター、CPLは反射光をコントロールすることで、鮮やかな発色やコントラストが得られるフィルタ...

さて、まずは効果をわかりやすく視認してもらうためにモニターで試したけど、次はショーケースをサンプルに見てみよう。
展示撮影をする上で避けては通れない道、それはガラスへの映り込み。
PLフィルターを使うことによって、どういう効果が得られるかな?

上手くいった!
ご覧の通り反射光が軽減され、文字通り一皮むけたような写りになったね!

思ったよりも順調に進んでいるので、最後はこれをフィギュア撮影に応用してみよう。

使い方はあなた次第

使用例1:瞳

まずは君の瞳に焦点を当ててみよう。
ご覧の通り、もはや別物
かなり極端だけど、少なくともdifeetが撮影している時は割りとよくある事例だよ。


使用例2:アクリル板

使用したのは白のアクリル板。
これだけでも、かなり表現の幅が広がると思うんだ。

またドレスを見てわかる通り、各々のハイライトの入り方も違うよね。
どちらが良いか悪いかではなく、何を見せたいか、表現したいかでフィルターをぐるぐる回してみよう。


使用例3:髪

個人的にはマットっぽい風合いが好きなので、髪の表現においてはかなり重要なポイント
見た目もしっとりとした感じで、思わずシャンプーしたくなる感じだよね。

よし! じゃあ説明終わり!
PLフィルターはフィギュア撮影は勿論のこと、風景撮影などあらゆる撮影のシーンで、また違った表現を可能にしてくれるすぐれものなんだ。
この機会に一枚どうだい?

あとがき

終わった…!
なぜか唐突に書き始めてしまったよね。
まぁ唐突に始まって唐突に終わるのがこのブログだから、特に不思議な事はない。
意外にも終始真面目に書いてしまったのが不思議だけど、今までPLフィルターが何なのか、何に使うかわからなかったフレンズたちが、少しでも活用してくれるなら本望だよ。

ちなみに本文の中に出てきたAmazonオリジナルのPLフィルター、一つ買ってみたんだ。

PLフィルター Amazonオリジナル

オ…オシャレェー…
レビューでは当たりハズレがあると書かれていたけど、difeetのは幸い特に不具合なく使えているよ。

余談だけど、記事の7割くらいを書き終わった時、「そういえば”PLフィルター×フィギュア”で記事書いている人っているのかな」と思って、ふとぐぐる先生に聞いてみたんだよね。
そうしたら出るわ出るわ、居酒屋でたまに会う人たちのブログがわんさか出てきてね…。
アイヤーこれ記事書く必要ないじゃん! と思ったんだけど、せっかくだし最後の句読点まで筆を走らせてみたんだ。
そういった意味では、先人たちとはまた違ったアプローチで書けていたらこれ幸いだよ。

では今日はここまで。
次もフィギュアの話書けなそうだ…

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