How to フィギュア撮影:スポットライト一灯でサクッとフィギュアを撮ろう

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ハーイ。
difeetだよ。

今回はようやく、というか、前々からやろうと思っていたけどめんどくさい中々時間が取れなくてできなかった、フィギュア撮影のHow toでも書こうと思うんだ。
せっかく買ったフィギュアなんだからさ、可愛く撮って壁紙とかにしたり、SNSに上げちゃったりしてもいいと思うんだ。
そこでdifeetが一肌脱いで、割と雑に撮影の方法をご紹介しようと、そういう企画だよね。

そして大前提として、綺麗であることは、絶対条件でも必要条件でもない、という事を念頭に置いておいてほしいんだ。
携帯のカメラだっていい、ポラロイドカメラでもいい、大切なのは、自分自身が楽しみ、そして満足できる事だよね。

まずは景気づけに、difeetが何も知らないときに撮ったブースとか写真を見てみよう。

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…どうだい、勇気が出ただろう?
ちなみにこのブースで撮った写真はこちら。

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見ての通り奇跡も何も起こらず、見たまんまの写真が出てきたよね。
それから色々と調べたり、練習したりで去年の写真。

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ここで一番の協力者、福沢諭吉さんに感謝の意を述べておくよ。
difeetだってこれくらい撮れたんだ、きっと誰でも撮れるようになるさ。

という事で、さっそくレッスンァ開始だよ!
Repeat after me.
Show timeだ

今日のお題

今回のお題は、”スポットライト一灯でサクッと色々撮ってみよう“だよ。

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上記の写真を、セッティングの過程を交えながら説明していこうと思うよ。
※全部いっぺんに説明すると結構長くなっちゃうので、二部か三部にわけてご紹介することにしたよ

補足として、使用したのはソニーのAPS-Cミラーレスカメラ、α6000。
セッティングはすべてISO400 F5.6に固定し、SSだけ0.5~1/5で調整、焦点距離85mm(35mm換算130mm相当)の単焦点レンズと三脚を使用しているよ。
あと、現像で多少調整しているので、jpeg撮って出しではないという事を一応覚えておいてね。

そしてdifeetは、”可愛い物をもっと可愛く”という撮影趣向があるので、基本的に明るく、柔らかい光を使ったライティング/現像が好きなんだ。
なので、今回説明することは、”difeetはこういうのが好きだよ、difeetだったらこうするよ“という考えに基づいているので、あくまで一個人が何か言ってるくらいの認識でいて欲しい。
人それぞれライティングも考え方も違うので、色々な写真を見て、自分の中で消化してもらえるのがベストだよね。

気を取り直して、まずカメラ以外に使用したモノたちを見てみようよ。


1:黒い画用紙と白いスチレンボード

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どちらも100均で売っているよ。
黒い画用紙は余分な光をさえぎるため、白いスチレンボードは暗い部分を持ち上げたり色々
必須アイテムかつ重要アイテムなので、一枚と言わず複数枚購入することをオススメするよ。


2:どっちもクリップ

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difeetはホームセンターで買ったんだけど、どっちもクリップって言う名前かはわからないんだ。
ちなみに売り場はスタンドライトとかデスクライトとかの売り場にひっそりと置いてあったので、店舗で買う際の目安にしてほしいよ。
Amazonでも取り扱ってたから、あとでリンク張っておきますね。

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こんな感じで、さっき説明した画用紙やスチレンボード、このあと紹介するディフューザーなんかを固定するのに大活躍するんだ。
ただ、あんまり大きな撮影ブースだとアームの長さが足りないので、小~中規模の撮影をしているお友達にはおすすめだよ。

こちらは大サイズ、小サイズがあるんだけど、これもいっぱいあると便利だよ。
ちなみにdifeetは大サイズ4本、小サイズ5本を使ったり使わなかったりだね。


3:コルクボードとトレペ

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こちらも両方100均で売っているよ。
コルクボードに関しては100均のくせに200円で売っているという無法者
ちなみにこの二つをどうするのかというと…。

早い話、コクルボードのコルク部分をぶち抜き、残った枠にトレペを両面テープ等で貼り付けて、ディフューズ板を作ってしまおうという事なんだ。
一見非効率に見えるけど、非効率なんだ
もっと良い方法があれば誰ぞ教えて下され…

で、こちらが完成したモノ。

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クッシャクシャだけど気にしないで。
見た目は悪いけど、それなりにディフューズしてくれるよ。


4:スポットライト

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今回の主役、唯一の光源だ。
こちらはホームセンターや家電量販店で売っている、普通のやつだよ。
電球も最初についているヤツを未だに使っているよ。

5:撮影ブース

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“撮影ブース”なんて言ってるけど、物自体はそこら辺に売っているただのテーブルだよ。

散らかっているのはご愛敬。
ちゃ…ちゃんと撮影が終わったら掃除するんだから! 片づけるんだからね!
ちなみにサイズは横110cm、奥行き55cmくらいだったよ。
もうちょっと大きいの欲しいなぁ…

という事で、以上が今回の撮影で使うモノ。
では説明パート行ってみよう。

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なお被写体はファット・カンパニーさんから発売された、いおりんこと水瀬伊織ちゃん。
最後までよろしくね。

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まずは上の写真のように、被写体左にスポットライトを設置してみよう。
今回は説明用に”とりあえず”左に設置しているけど、光源の位置によって見え方(見せ方)が全く変わるという事を覚えておいてほしい。
まぁ最初だし、まずは深く考えないで次行ってみよう。

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そしてこちらが、さっきのセッティングで撮れた写真。
光が硬く、また光源の位置もよろしくないのか、目の下に不気味な影が出てしまっているね。
これではいおりちゃんもご機嫌ナナメだよね。

そこで、先ほど使用アイテム一覧で出てきた自作ディフューザーを、被写体と光源の間に挟んでみよう。

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こんな感じで。
すると?

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どうでしょう。
トレペを挟むだけで、先ほどとはだいぶ印象がかわったよね。

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光が柔らかくなり、目の下にできていた濃い影も薄れ、髪の毛も落ち着いた印象になったのがわかるでしょう。
先ほどの写真と見比べると、強すぎる光/濃い影は、被写体が本来持っている質感や表情を消してしまうという事がわかるよね。
ただ、それもライティング技術の一つなので、表現したいキャラやシーンに合わせて使い分けることが大切だよ。
しかしあんなボロボロのディフューザーなのに、ちゃんと仕事してるんだね。

さて、もう終わりにしちゃってもいいんだけど、まだ時間もあるし、もうひと手間かけてみよう。

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黄色で囲んだこの無駄な光、もちろん演出として使うなら話は別なんだけど、今回はあえて切ってみよう。
そこで登場するのが、黒画用紙。

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黒画用紙を曲げて、ディフューザーにすこし掛かるように配置するのがコツ。
結果は。

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どうでしょう。
見事いおりんだけに光が当たったよ。
厳密に言えば背景は真っ黒(いわゆる黒つぶれ)ではないんだけど、これくらいならいいだろ

だが、これで終わりじゃない
左に光源があるという事は、当然右に影が落ちる。
つまりこのいおりんに限って言えば…パンツが暗いよく見えない
それじゃあ何のために、difeetがこんなに血反吐を吐いてまで写真の勉強をしたかわからないじゃないか。
なぁ。

じゃあ次は暗い部分を、具体的に言えばパンツの部分をもう少し明るくしてみよう。
でも光源は一つしかない…どうする。
どうすればパンツ…

そう、光源がないなら、光を反射させて明るくすればいいじゃない。
さっそくスチレンボードを設置してみようよ。

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当然ながら角度や位置によって反射する光の強さが変わってくるので、ここらへんは光源の位置/明るさと相談して、調整してね。
今回はあまり下半身が主張しすぎない程度の位置に配置だ。

本来暗くなければいけない部分が明るすぎると、ちょっと不自然に見える事もあるんだよね。
意図していないのであれば、ピンポイントでなくトータルバランスで調整するといいかもね。

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こちらがスチレンボードで暗い部分を持ち上げた結果だよ。

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比較してみるとどうだろう。
さっきまで暗黒だった宇宙に、太陽の光が届いたみたいじゃないか。
スカート内のフリフリ(名前わからず)やスカート自体のディティール、さっきまで真っ黒だった髪の毛の下部分、そして頭の右側もほんのり明るくなり、形が見て取れるようになったんだ。
そしてなにより、ちゃんとパンツの色までわかるこの素晴らしさ

これでdifeetの目的は達成されたんだ。
今までありがとう。

あとがき

さて、difeet初のHow to記事、いかがでしたでしょうか。
とにかく説明するのが難しいのと、どのレベルで説明をすればいいのかがわからないよね…。
とりあえず今回はビギナーあたりを狙って書いてみたんだけど、わかりやすかったかな。
機材的技術的な事じゃなく「これくらならやってみようかな…」と、撮影を始める足がかりになってもらえれるのが一番いいけどね。

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コメント

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